アドミッション・ポリシー

 

長崎総合科学大学

 世界の国々に、いち早く交流の窓を開いた長崎。この長崎の街に私たちの長崎総合科学大学はあります。
 私たちは、「自己の確立」「ものつくりと実行力」「ものまねでない新技術の開発力」「世界的視野の保持」を建学の精神として、時代と社会の要請に応え、大学として果たすべき役割を担ってきました。現在、人類社会はかつてない勢いで変化をしています。そのため私たちは現在の社会においてのみならず、将来どのように社会が変化しようとも、その社会において自分の足で地に立ち社会に貢献できるような、普遍的な能力を持つ人間を育成することを目指しています。
 これからの21世紀型市民に必要な教養と協働する知性を持ち、工学の専門家として「ものつくりとしての実行力」「ものまねでない新技術の開発力」を備えた人間を育成するという目的のために、次のような資質、能力を有する学生を求めます。

 

 

大学院

 大学院工学研究科は、先端的、専門的な知識・技術を修得し、高度な専門的力量を備え、自立して人類の生活に役立つ“ものづくり”の研究・業務活動に従事できる技術者の育成を目的とします。そのために、本研究科は次のような学生を求めます。

  1. 学部における専門基礎知識を修得した、あるいは相当する学力を有する人
  2. より高度で先端的な専門知識・技術に対するチャレンジ精神と勉学意欲が旺盛な人
  3. 高い志を持ち、専門知識を活かした社会貢献を目指す人

 

 

工学部工学科

 工学部工学科は、一般・専門基礎知識を広く修得して、建学の精神にもある「ものつくりとしての実行力」「ものまねでない新技術の開発力」を獲得し、さらにコミュニケーション能力と国際性を身につけ、技術者としての倫理観を持った21世紀循環型社会の構築に貢献できる人材を養成することを目的とします。そのために、次のような学生を求めます。

船舶工学コース

 船舶工学コースは、船と海に関する専門知識を学ぶことによって、優れた船舶を設計建造できる技術者や海洋の環境を保全し活用する優れた専門家を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

機械工学コース

 機械工学コースは、製造業を中心に、現代社会に役立つものづくりに貢献できる技術者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

建築学コース

 建築学コースは、デザイン、構造、設備など建築に関わる技術を学ぶことによって、優れた建築や住宅を設計、施工、管理できる専門家を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

電気電子工学コース

 電気電子工学コースは、電気・電子工学及び情報技術分野の専門的能力を修得し、社会に貢献できる応用力と課題解決能力のある技術者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

医療工学コース

 医療工学コースは、医用工学分野において必要となる基礎・臨床医学と臨床工学に必要となる電気・電子・機械・情報などの幅広い専門知識を修得し、医療関連業界で活躍できる素養と知識を持った人材を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

 

 

総合情報学部総合情報学科

 総合情報学部総合情報学科は、一般・専門基礎知識を広く修得して、情報技術とそれが活用される様々な分野についての広範な知識と技術を有し、21世紀循環型社会に求められる情報技術の活用技術の開発に寄与し、高い国際性・技術者倫理・コミュニケーション能力・課題発見能力・課題解決能力を持つ人材を養成することを目的とします。そのために、次のような学生を求めます。

知能情報コース

 知能情報コースは、情報通信技術を活用して、より高度なシステムの開発、人間と機械の融合およびコミュニケーションの円滑化を実現できる情報技術者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

マネジメント工学コース

 マネジメント工学コースは、企業や団体等の経営活動を支援することができる確かな情報通信技術を身につけた組織経営管理者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

生命環境工学コース

 生命環境工学コースは、物理的現象と化学的性質、生命現象、生物資源の活用、社会におけるエネルギーマネジメントについて基本的な知識を理解し、情報通信技術を活用して、環境の計測や管理ができる人材を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

 

 

別科日本語研修課程

 別科日本語研修課程は、日本の大学に入学を希望する外国人に学部課程を履修するために必要な日本語を教授し、あわせて全般的な基礎学力の向上をはかることを目的とします。
 そのために、別科は次のような留学生を求めます。

  1. 日本での進学や研究を目的とし、日本文化理解への意欲溢れる人
  2. 異文化における生活・勉学体験を通し、国際交流に貢献したいと希望する人

 

 

ディプロマ・ポリシー

 世界の国々にいち早く交流の窓を開いた長崎。この長崎に私たちの長崎総合科学大学はあります。
 私たちは時代と社会の要請に応え、大学として果たすべき役割を担ってきました。現在、人類社会はかつてない勢いで変化をしています。そのため私たちは現在の社会においてのみならず、将来どのように社会が変化しようとも、その社会において自分の足で地に立ち社会に貢献できるような、普遍的な能力を持つ人間を育成することを目指しています。
 そのために長崎総合科学大学は建学の精神である「自律自彊」「実学実践」「創意創新」「宇内和親」を体現した者に学位を授与します。
 具体的には以下のような人間となることを指しています。

 自律自彊 教養・倫理を身につけ、自らを律することのできる市民となる。
 実学実践 自然科学に関する基礎知識と工学の専門知識を修得し、「ものつくりとしての実行力」を身につける。
 創意創新 論理的思考を修得し、新しい問題に取り組み、新しいものを創造することにより解決できる能力を身につける。工学の専門家としては「ものまねでない新技術の開発力」を身につける。
 宇内和親 人間社会の多様な文化を理解し、世界的な視野を持って、社会の一員としてその発展に貢献できる能力を身につける。

 工学の専門知識には大きく2つの種類があります。
 1つはこれまでそしてこれからも日本の基盤となる工学技術の中核をなす工学の専門知識であり、それを修得した者に工学部工学科は学士(工学)の学位を授与します。
 もう1つは、新時代に出現し、これからの社会の基盤となる情報技術と密接に組み合わさり、それを様々な分野に横断的かつ総合的に活用し、その活用を介して様々な分野を繋ぎ、新しい価値を創生するという新しい工学の専門知識であり、それを修得した者に総合情報学部総合情報学科は学士(工学)の学位を授与します。

 

 

カリキュラム・ポリシー

 長崎総合科学大学工学部工学科・総合情報学部総合情報学科は、入学者受け入れの方針で述べた資質を持った入学生を学位授与の方針において規定した人物に育成するために必要な教育課程を編成し、提供いたします。

 教育課程は将来の社会において一個の人間として自立しつつ、社会に積極的に関わり貢献していく市民となるために必要な教養を学ぶための共通科目系列と、工学の専門知識を学び「ものつくりとしての実行力」・「ものまねでない新技術の開発力」を獲得し、技術者としての倫理観をもった21世紀循環型社会の構築に貢献し将来の社会を担う人材を養成するための専門科目系列の大きく2つに分かれています。

 そしてその2つの科目系列の枠組みにとらわれず、それぞれが有機的に連携することにより、自らの人生全体を考え、自ら立てた目標を目指す態勢を整えるキャリア教育が編成されています。キャリア教育は大学入学前の教育制度に属していた人間が最高学府である大学に所属する大学生となるという心構えの転換を行う導入教育から始まり、市民として必須の論理的な思考やコミュニケーション能力を身につけ、さらに自らが学んでいく専門知識がどのように社会と関わりあっているのかを学ぶことにより社会に出て行く準備を整えると共に、生涯にわたって様々なことを自ら学んでいく姿勢自体を身につけられるよう設計されています。

 共通科目系列では、幅広い教養を涵養すると同時に専門科目を学ぶための下地を作るため、形成科目、外国語科目、理数科目、情報・キャリア科目を用意しています。
・形成科目は、社会に積極的に参加する市民として必要な普遍的価値を学び、自己を形成することをうながす科目から構成されています。この科目を編成する上での方針は、学生各個人が自らの現状と将来像に鑑み自分に必要な科目を自由に選択できるように幅広い科目を提供することです。
・外国語科目は、国際的な視点を持ち異文化を理解して、様々な人々と交流して活躍できる人間になるために必要な科目を用意しています。この科目を編成する上での方針は、個別の地域の母語という意味を越え、今や世界共通語として使用される英語を中心に置き、その十分な学習を保証することです。さらに英語だけに限らず、様々な異文化を理解するためにその他の外国語も多数提供しております。
・理数科目では、論理的な思考を身につけると同時に、専門科目を学ぶための下地となる数学、物理学の科目で構成されています。この科目を編成する上での方針は、特定の分野の専門分野の準備ではなく、教養としての数学、物理学を身につけられるように普遍性を持つような科目群を提供することです。
・情報・キャリア科目では、社会に出る意味を考え、自らの人生を設計するための科目と、現代の情報化社会ではすべての市民の常識となった情報に関する知識を学ぶ科目で構成されています。この科目を編成する上での方針は、現代の社会において市民となる上でこれまで一般的に言われた「教養科目」では足りない新しい教養となる要素を不足することなく提供することです。

 特に教養科目の英語と数学に関しては、それに苦手意識を持った入学生のために特別な編成をしています。通常の教育課程を受ける履修モデルの他に、1年次前期において数学や英語のこれまでの小学校中学校高等学校等のカリキュラムの区分にとらわれない、基本的な考え方や学び方を身につけられる科目を用意し、その後通常の教育課程に入るという第2の履修モデルも選択できる編成になっています。

<工学部工学科>
 専門科目系列は、船舶工学コース、機械工学コース、建築学コース、電気電子工学コース、医療工学コースの5つに分かれています。そして、コースによらずに工学を学ぶ上で必要な基礎科目と、分野の専門知識を深く学ぶための専門科目が配置されています。5つのコースのいずれかを選択し、そこで用意されたコアカリキュラムを中心として系統図に沿って学ぶことにより、各々のコースが定めている工学の主要な1分野の専門家としての素養を身につけられるようになっています。

 教養課程を修めることにより、学位授与の方針に定められた人物像に成長することを保証するために、各科目群には必修科目などの指定をしています。その条件を満たして卒業要件を満たすことにより、学位を取得できるようになっています。

<総合情報学部総合情報学科>
 専門科目系列には、情報技術を基盤としつつ、情報を取扱い、様々な分野に横断的かつ総合的に活用し、その活用を介して様々な分野をつなぎ、新しい価値を創出する技術を基盤として、情報工学、マネジメント工学、生命環境工学のいずれかの分野の知識や技術を修得するための科目が、「基礎科目」と「専門科目」に分かれて配置されています。
 専門科目系列は、専門家教育のカリキュラムを構成しています。

 基礎科目には、総合情報学科が基盤とする、情報(データ)を取扱い、様々な分野に横断的かつ総合的に活用し、その活用を介して様々な分野をつなぎ、新しい価値を創出する技術の基礎を修得するための科目が配置されています。具体的には、情報技術の基礎的科目と、データを取り扱う統計学を中心とする数学の科目、そして、様々な分野への活用のために自然科学全般の基礎的素養を身につける科目、3つの性質の科目群が配置されています。

 専門科目には、学科共通の、情報を様々な分野に横断的かつ総合的に活用し、その活用を介して様々な分野をつなぎ、新しい価値を創出する技術を実践的に学べる総合分野の科目の他に、知能情報コース、マネジメント工学コース、生命環境工学コースのそれぞれに分かれて、情報工学、マネジメント工学、生命環境工学の分野の専門知識を深く学ぶための科目が配置されています。

 情報技術とはすなわち、様々なものをつなぐという役割を持っています。そのためには、様々な分野に取り組む姿勢を身につけなければなりません。その目的のためにも、初年次においては、学科で共通で開講される、基礎科目と専門科目の中の総合分野の科目のみが配置されています。それらを学修することにより、1つのコースに限定されない、広く情報技術全体や、総合情報学科が扱うあらゆる分野の基礎知識や技術を俯瞰できるようなカリキュラムとなっており、初年次終了時において、あらためて自らの志望分野、コースを選択できるようになっています。

 知能情報コース、マネジメント工学コース、生命環境工学コースはそれぞれ、情報工学、マネジメント工学、生命環境工学の分野の専門家に必要な素養を身に付けられるような科目を専門科目として提供しています。3つのコースが提供する科目群のいずれか1つに注目すると、その専門科目と基礎科目全体で1つの体系を成し、専門教育カリキュラムとなっています。その体系には、中心にコアカリキュラムがあります。コアカリキュラムとは、各コースが明確に規定した目指す人材像(専門家)を養成するために必要な、コースの中核をなすカリキュラムです。このコアカリキュラムを中心に、カリキュラムは編成されているので、履修計画は、このコアカリキュラムに気を付けるようにして下さい。
 コアカリキュラムから派生する発展的な科目をどのように履修するのかは、皆さんの詳細な将来像によって決まります。その選択によっては、さらに他分野の基礎的素養を身に付けて、それに情報工学、マネジメント工学、生命環境工学を活用することによって、新しい価値を生み出すこともできます。そのために各コースは、自らの分野と相性のいい他分野の基礎的素養を修得する科目を厳選して、「コース関連科目」として指定しています。各コースの専門教育カリキュラムは、コアカリキュラムと、発展的な専門科目、そしてコース関連科目で構成されており、コアカリキュラムを中心として、系統性に注意して履修することで、コースが目指す専門家としての十分な素養を身につけることができます。

 教育課程を修めることにより、学位授与の方針に定められた人物像に成長することを保証するために、各科目群には必修科目などの指定をしています。その条件を満たして卒業要件を満たすことにより、学位を取得できるようになっています。