本学では長崎県唯一の理工系私立大学として、新たな科学技術の開発や研究が行われています。その中から数名ご紹介します。

 

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清山浩司 Koji Kiyoyama

世界トップクラスの人工網膜システムで 視力の回復を!


  • 人工網膜(電子網膜)
  • 3次元積層集積回路
  • 生体情報センシングシステム
  • 視力を失った網膜疾患の患者さんに再び光を与えること。清山准教授は、これまでにない人工網膜(電子網膜)をつくる研究に取り組んでいます。「私たちは網膜によって光を電気信号に変え、その情報が脳に伝わり、はじめてモノを認識することができます。つまり、視覚は"眼で見て”、"脳で分かる”という機能に大別できます。この“眼で見て"という視覚機能の代行をするため、"電子の眼”をつくることが必要なのです」。清山准教授は、電子網膜の研究を東北大学、岩手大学と共同で進めていて集積回路設計の分野で活躍。1,000画素を超える集積回路を完成させました。しかも、そのセンサーは3ミリ四方と驚くほど小さく、眼の中にすべて埋め込むことを可能にしました。「これは今のところ世界トップクラスです! 電子部品を縦方向に積暦できる集積化 技術を獲得したことにより、光を電気に変えるカメラ、得られた電気信号を視神経に与える電極など、すべて整えた電子網膜が誕生しました。眼の外にカメラを置き眼球内にアンテナと電極だけを入れるアメリカなどの研究グループと比較すると、自然な動きで認識できるので患者さんは健常な時に近い生活が送れて喜びが高まります」
    その3ミリ角の小さな領域には、美しい絵画や芸術作品の様に電子部品が綺麗にレイアウトされた回路が広がっています。幾何学的な模様が美しい回路は、電気的にも性能が素晴らしいと話す清山准教授は、「人間を電子工学の目で見ると、シンプルで美しく驚くほどエネルギー効率が良いシステム」と言います。それに近づく研究が今も進められています。

     

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    木下健 Takeshi Kinoshita

    海洋エネルギーで地産地消を目指す


  • 海洋再生エネルギー分野の第一人者
  • 本学新技術研究所学術研究院
  • 東京大学名誉教授
  • 本学の学長である木下健教授は、東日本大震災以前から「海洋エネルギー資源資源利用推進機構」を立ち上げ、海洋再生エネルギーの第一人者として活動を進めています。「エネルギーは化石エネルギーと原子カエネルギー、そして再生工之ルギーに大別できます。原子カエネルギーはリスクが大きく 将来的ではなく、石炭や天然ガス、石油など化石燃料は大気汚染が懸念されます。そう考えると太陽や風、水など自然の力でつくる再生エネルギーにこそ将来性かあると思いませんか?」。そう語る木下教授は、中でも海洋エネルギーに注目しています。
    海流や波、潮汐などによって発生する海洋エネルギーは、海に囲まれた日本だからこそ多くの可能性があります。「水産物が減少している現状は漁民に大きなダメージを与えています。これに対し、魚を獲る代わりにエネルギーを作るという新しい仕事が提案できます。さらにその海岸で藻場を作って魚の稚魚を育てたり、養殖業を拡大させたり……。魚の資源の生産と、育む場所を一緒に作ることも可能になります。つまり地場産業が健全なものになれると期待しているのです」。このように木下教授は、地方で雇用が増えれば人口減少を食い止めることもでき、エネルギーの地産地消さえも可能になると話します。
    「ヨーロッパではすでに海洋エネルギー開発が熱心に行われ、日本はそれに15年も遅れています。日本の研究が少しでも追いつくよう、私は今を生きる若者たちに話しかけています。あなたたちにこそ日本の未来があると」

     

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