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大村高等学校と教育活動の連携協力に関し協定を締結しました(11月19日)

長崎総合科学大学・長崎県立大村高等学校 連携協定締結式

2025年11月19日、本学と大村高等学校は、教育活動及び指導内容の相互理解を深めるため、情報交換及び交流を行い、高校生の視野を広げ、進路に対する意識や学習意欲を高めるとともに、大学の教育研究内容への理解を深め、もって高校教育・大学教育の活性化を図り、地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的として、連携協定を締結しました。

【左から】満行 洋介 校長  黒川 不二雄 学長

連携協定締結式

日時:2025年11月19日(水) 11時30分~

会場:長崎総合科学大学 3号館 会議室

出席者

  • 長崎県立大村高等学校
    • 満行 洋介  校長
    • 森  昭三  教頭
    • 川久保 晃一 SSH企画部主任教諭
  • 長崎総合科学大学
    • 黒川 不二雄 学長
    • 上野 恒信  常務理事・事務局長
    • 松井 信正  副学長
    • 大山 健   副学長
    • 廣瀬 圭一  副学長
    • 蒲原 新一  教務部長

長崎総合科学大学 黒川 不二雄 学長挨拶


本日はこのような機会をいただき、誠にありがとうございます。大村地区の拠点である大村高校とは、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)を通じて長年にわたり良好な関係を築いてまいりました。本学からも電気電子工学コースの清山先生が講義等で関わりを持ち、交流を深めております。これまでの連携に感謝申し上げるとともに、今後はさらに協力関係を発展させていきたいと考えております。

私自身、学長に就任して今年で3年目となりますが、着任当初に本学の強みを改めて見つめ直し、GX・DX・造船、そして地域共創の4つを今後の柱として掲げました。いずれも時代の潮流に合致する領域であり、本学は現在、再来年の新学部設置に向けて着実に準備を進めております。

本学はもともと造船を基盤としてスタートした大学であり、この強みを生かしながら、時代が求める教育への転換を進めています。造船分野においても、今や GX・DX・AI といった技術が不可欠であり、AI の基盤となるデータセンターには大量の電力が必要であることから、脱炭素社会の実現、すなわち GX は大きな課題です。これらの分野を担う人材育成は喫緊の社会的要請であり、本学としても重要な使命を感じております。

このような背景のもと、本学では工学部全体を GX・DX、造船といった目的に応じて再編し、情報分野も含めた横断的な教育体系へと刷新しております。「企業とつくる大学教育カリキュラム」をテーマに「グリーン・デジタル産業分野教育協議会」を設立し、現在 34 社の企業に参画いただいており、GDX 人材育成に向けて活発な議論が行われています。

新学部では「グリーン・デジタル学科」および「グリーン船舶システム学科」を設置し、従来の船舶技術に加えて、脱炭素・AI・デジタル技術を融合した新たな学びを提供します。大学のみで完結するのではなく、中学校・高校とも連携し、地域とともに次世代の人材を育成していくことが重要だと考えております。

高校における探究的な学びやSSHの生徒の皆さんが取り組む探究活動は、本学が進める教育改革とも方向性を同じくしております。高校・地域・行政・企業との連携を深めながら、新キャンパス整備も進めつつ、皆様のお力添えを賜りながら取り組んでまいりたいと存じます。

本学は県内唯一の理工系私立大学としての使命を担っており、長崎の発展のため、企業を呼び込み、若者が地域に残り活躍できる環境づくりを進めてまいります。今後の連携が互いにとって実りあるものとなりますよう、心よりお願い申し上げます。