学部・大学院

キャリア支援

博士課程キャリア支援

本学では、高度な専門性と知を兼ね備えた博士課程学生が、アカデミアにとどまらず社会の多様な分野で活躍できるよう、総合的なキャリア支援を行っています。共同研究や産学連携講座、企業との交流機会の提供をはじめ、指導教員等によるサポート体制を整えています。
また、博士人材の専門性や可能性に関心をお持ちの企業・団体の皆様からのご相談・ご提案も幅広く受け付けております。

博士課程学生の企業交流・産学連携・キャリア支援

博士学生の皆様へ

個別キャリア相談

博士学生の皆様を対象に、キャリアに関する個別相談を行っています。

※事前予約制

交流・体験イベント

企業とのマッチング会や異分野ワークショップなど、博士学生と企業・団体が交流できる機会を提供します。

企業・団体の皆様へ

連携・相談窓口

博士学生人材の採用、共同研究、企業・団体と博士学生との交流企画などについて、ご相談を受け付けています。

求人・イベント掲載

博士学生を対象とした求人情報の掲載や、イベントへの参加申し込みについてご案内します。

連絡先(キャリア支援部)

担当窓口

  • 博士課程の皆様
    キャリアセンター  job@nias.ac.jp
  • 企業・団体の皆様
    オープンイノベーションセンター suisin@nias.ac.jp
  • 求人情報に関して
    キャリアセンター job@nias.ac.jp

博士課程学生向けキャリア支援・企業交流

博士後期課程学生に対するキャリアパス支援の取組(企業との交流機会の提供)

本学では、博士後期課程学生のキャリアパス支援の一環として、企業との交流機会・出会いの場を提供する取組を進めています。ここでは、本学に在籍する(在籍した)博士後期課程学生と企業等との交流の状況について、3つの事例を紹介します。
事例1  企業出身の学生と出身企業との継続的な交流

本学の博士後期課程には、企業から派遣された学生や企業出身の学生が在籍しています。大手重工業メーカーから派遣されている学生は、派遣元企業との間で研究内容に関する相談や情報交換の機会を設けており、博士課程における研究活動と企業とのつながりを継続的に保っています。また、造船会社出身で昨年度まで在籍した学生を通じて、以前に本学と共同研究を行った実績のある同社との間で、現在も研究に関する相談や情報交換等の交流が続いています。
将来的には、本学博士課程を卒業した方々に、本学の教員としてご活躍いただくことも期待いたします。

事例2 地域振興プロジェクトへの参画(地場産品生産企業のDX化等)

本学の博士後期課程学生が、地域振興に関わるプロジェクトとして、地場産品を生産する企業のDX化などの取組に参画しています。企業の担当者との打合せや意見交換を通じて生産現場の課題を把握し、デジタル技術を活用した改善策の検討に携わっています。地域の企業が抱える課題に直接触れることで、研究で培った知識を社会に役立てる経験を積むとともに、産業界でのキャリアを具体的に考える機会となっています。

事例3 学外の研究者・技術者との交流

本学博士後期課程に在籍する学生の一人は、令和7年10月から令和8年9月までの期間に、他大学の研究者・技術者等との交流の機会として、次の2つのイベントに参加しました。

  • 令和8年8月6日:connpass「FPGAX #15 AIで変わるFPGA!1bit LLMから実機チップデモまで」
  • 令和8年9月24日、25日:ALICE-J workshop(注:ALICE-JはCERNのALICEプロジェクトに関する国内の研究会)

博士課程修了者インタービュー

博士課程で培った専門性を活かし、造船業の品質を支える

プロフィール

お名前 T.K. さん
修了 2025年3月
専攻 工学研究科 総合システム工学専攻
現在の仕事 大手造船企業
安全・品質保証部門

インタビュー

現在のお仕事内容と、やりがいについて教えてください。

私は造船所の品質保証部で仕事をしています。仕事内容は、配員と品証検査のスケジュール管理などです。自分たちの仕事内容は、船を船主へ引渡した後にトラブルが発生しないように出来上がり状態に問題が無いかを確認することであり、とても責任がある仕事です。また仕事の性質上、造船業全体に係る必要があり、そこで仕事をしている人との会話を通して他部署の考え方を知れ、そこに面白さを感じています。

博士課程で培った「能力」や「経験」の中で、現在の仕事に活きていると感じるものは何ですか?

品質保証検査には、溶接に問題が無いかを確認するものが有ります。博士課程で学んだことを通して、溶接欠陥の種類や欠陥が発生する原因を勉強することで、なぜ補修が必要なのか、ここで補修しなければ将来どのような欠陥が発生するか、どの様な補修方法が適切かを説明できるようになり、発言にも説得力が生まれました。

現在の進路を決めた理由や在学中の就職活動の進め方について教えてください。

元来、ものづくりに興味があり、工学部に進学しました。就職活動に関しても同様で求人の来ていた企業から製造業のものを探し、今の造船所に就職しました。就職活動は3年生の終盤に差し掛かってから開始していましたが、当時は20年前ということもあり、Web面接などもなかったため採用試験や面接のための移動に苦労したことを覚えています。

博士課程の在学中にやっておいて良かったこと、やっておけば良かったことはありますか?

博士課程在学中にやっておいてよかったことは学会での発表です。その際に他の大学や企業の方々から質問を受け、回答のためにさらに深掘りするなど、非常に勉強になりました。また、発表する際には決められた時間内で論文内容を伝える必要があり、そのための取捨選択により、どこまで説明をそぎ落とせば内容が伝わるかを考えるのは今後の仕事に生かせると考えます。

進路に悩む後輩へのメッセージ

進路に関して不安があると思います。やりたいことが見つからないこともあるでしょう。ですが、それは今、決めなければいけないとは限りません。しかし、進まなければその先は有りません。なので、まずは挑戦しましょう。その積み重ねが成功へとつながります。

研究と現場の懸け橋として、研究成果を社会へ

プロフィール

下高 敏彰さん
お名前 下高 敏彰さん
修了 2017年3月
専攻 工学研究科 総合システム工学専攻
現在の仕事 株式会社PUKPUK
代表取締役

インタビュー

現在のお仕事内容と、やりがいについて教えてください。

閉鎖循環式の陸上養殖システムを開発する株式会社PUKPUKの代表を務めるほか、農業向けのコンテンツ事業、棚田保全・アグリツーリズムなど複数の事業を経営しています。研究で得た知見を現場の課題解決につなげ、それが実際の生産や地域に価値として届く瞬間に大きな達成感を感じます。「研究と現場の懸け橋」になることが自分の役割だと思っています。

博士課程で培った「能力」や「経験」の中で、現在の仕事に活きていると感じるものは何ですか?

最も活きているのは、課題設定力と仮説検証力です。事業ではデータの少ない不確実な状況で意思決定を迫られますが、問いを立て、検証可能な形に落とし込み、結果から次の一手を導く思考は博士課程で徹底的に鍛えられました。加えて論文執筆で培った論理的な文章構成力は、事業計画書や特許明細書、対外的な発信のあらゆる場面で役立っています。

現在の進路を決めた理由や在学中の就職活動の進め方について教えてください。

農業環境工学・土壌学の研究を進める中で、成果を論文で終わらせるのではなく現場に実装したいという思いが強くなり、起業という道を選びました。研究テーマそのものが事業の種になったため、在学中から実用化を意識して特許出願や社会実装の可能性を検討していました。既存の就職活動の枠にとらわれず、自分の研究の出口を自分で設計する進め方をしたと思います。

博士課程の在学中にやっておいて良かったこと、やっておけば良かったことはありますか?

やっておいて良かったのは、指導教員以外との幅広いネットワーク作りと、研究成果を特許という形で権利化したことです。これらが後の事業の基盤になりました。一方でやっておけば良かったのは英語力の強化です。国際的な連携や情報収集の場面で必要性を痛感し、現在も日々学習を続けています。若いうちに投資しておく価値は大きいと感じます。

進路に悩む後輩へのメッセージ

博士課程で身につく力は、アカデミアに限らずどんな進路でも通用する普遍的な武器です。私自身、研究を起点に複数の事業を立ち上げましたが、その原動力はすべて博士課程の経験にあります。進路は一つの正解を選ぶものではなく、自分で設計していくもの。培った専門性と思考力を信じて、恐れず自分の道を切り拓いてください。

博士課程修了後の進路