「未来のエネルギーを支えるパワーエレクトロニクス制御 ヌヴォトン テクノロジージャパン共同研究講座」設置に関する共同記者会見
長崎総合科学大学(所在地:長崎県長崎市、学長:黒川不二雄)と京都府長岡京市に本社を構えるヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社(代表取締役会長:小山一弘、旧パナソニックセミコンダクターソリュションズ株式会社)は、カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーや電気自動車(EV)、データセンターや家電などの分野で要求事項が多様化するディジタル電源やモータの高効率化を目的とした最先端制御技術の研究、および社会実装を通じた未来環境への貢献を体験する場として共同研究講座を開設しました。
本共同研究講座では、世界初のパワーエレクトロニクス制御にフォーカスした研究・人材育成拠点を形成することで、高度な制御に対応できる高速かつ高性能な次世代プロセッサの開発と関連分野の人材育成を図り、パワーエレクトロニクス機器のディジタル化を促進し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指します。
共同研究講座開設式
- 日時:2025年5月8日(木)午前10時30分〜
- 会場:長崎総合科学大学3号館4階会議室
- 出席者(代表者のみ記載)
- 長崎総合科学大学 学長 黒川不二雄
- ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社 代表取締役会長 小山一弘
長崎総合科学大学 黒川不二雄学長挨拶
本日、ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社様との共同研究講座開設式を迎えられますことを大変嬉しく思います。本学を代表しまして、心より深く感謝申し上げます。
ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社は、パナソニックの半導体部門である旧パナソニックセミコンダクターファクトリーソリューションズ株式会社が2020年にヌヴォトングループとなり誕生した、京都府長岡京市に本社を置く企業でございます。同社が所属するWalsinグループ全体の2023年度の売り上げは日本円換算で約1.78兆円を計上し、世界的にグローバルな企業グループとして活躍しておられます。
今回の同社と本学との共同研究講座の開設は、世界的に喫緊の課題であるカーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーや電気自動車、データセンターや家電などの分野で要求事項が多様化するディジタル電源やモータの高効率化を目的とし、パワーエレクトロニクス制御にフォーカスした研究・人材育成拠点を形成する「世界初の講座」となります。パワーエレクトロニクスは非常に広範な分野であり、テレビコマーシャルなど様々な媒体でその内容が紹介されていますが、特に「制御」に焦点を当て、企業と協力して共同研究講座を開設するのは「世界初」となります。
さて、本学は、経済産業省、文部科学省などが令和7年3月28日に発表した「大学ファクトブック」の2025年版において、国内企業との共同研究における教員一人当たりの共同研究費が日本の大学で24位にランキングされました。九州内では九州工業大学に次ぐ高い順位です。
企業と大学との共同研究の促進は、研究の理論と実践を融合させ、技術革新のスピード化を加速させる大変重要な取り組みでございます。本学としましては、この取り組みに教員だけでなく、本学の学生も参加し、今回の共同研究講座開設も含め、今後の更なる産学連携促進並びに研究力の向上を目的とした研究・人材育成拠点の形成において、引き続き積極的かつ戦略的に取り組んでまいりたいと考えております。
現在、本学は4つの共同研究講座を設置しておりますが、今後3つの講座を新たに設ける予定であり、夏頃までには合計7つの共同研究講座を開設する見込みです。本学は、全国的に見ても多くの共同研究講座を有する大学です。今回の共同研究講座が、学生の皆さんには、将来の優秀なエンジニアとなるための学習の場として機能し、また、次世代を担う若手研究者の皆様には、実社会で活躍できるようなスキルや知識を身につける機会となり、さらに、持続可能な社会の実現に向けた力強い前進となることを心より願っております。
最後に、本研究講座の成功とヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社様の今後の限りないご発展を心より祈念しまして、私の挨拶とさせていただきます。
ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社と黒川学長および学生との記念写真
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