長崎総合科学大学・長崎工業高等学校・佐世保工業高等学校・鹿町工業高等学校・島原工業高等学校・大村工業高等学校・上五島高等学校
2025年7月14日、高校生の視野を広げ、進路に対する意識や学習意欲を高めるとともに、大学の教育研究内容への理解を深め、もって高校教育・大学教育の活性化を図り、地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的として、連携協定を締結しました。
本学は、「教育」、「研究」、「研修」、「地域連携」および「産業連携」において実践的かつ継続的な協力体制を築き、次世代のデジタル技術者育成を加速させていきます。
令和15年(2033年)に長崎県で開催予定の全国産業教育フェア・全国高等学校ロボット競技大会に向けた共同プロジェクトで、各高校のデジタル技術力の向上に寄与するとともに、AIの活用や半導体分野への取り組みなど、未来の産業を担う若者たちの育成に力を注ぎます。
協定締結式
日時:2025年7月14日(月)10時00分〜
会場:長崎総合科学大学 3号館 4階会議室
出席者
- 長崎県立長崎工業高等学校
- 北島 弘明 校長
- 船越 英規 副校長
- 西村 知巳 教頭
- 長崎県立佐世保工業高等学校
- 市丸 智大 校長
- 長崎県立鹿町工業高等学校
- 松尾 善久 校長
- 長崎県立島原工業高等学校
- 嶋本 芳久 校長
- 長崎県立大村工業高等学校
- 高田 佳男 校長
- 佐藤 康二 教頭
- 長崎県上五島高等学校
- 白川 千恵美 校長
- 長崎県教育委員会教育長代理
- 馬場 剛 参事
- 長崎県教育委員会高校教育課
- 梅野 剛 指導主事
- 田中 利治 指導主事
- 濵田 伸 係長
- 長崎総合科学大学
- 黒川 不二雄 学長
- 松井 信正 副学長
- 廣瀬 圭一 副学長
- 下島 真 総合情報学部長
- 古野 弘志 船舶工学コース長
- 岡田 公一 機械工学コース長
- 清山 浩司 電気電子工学コース長
- 本村 政勝 医療工学コース長
- 上野 恒信 事務局長
- 野口 純弘 教育研究支援部 部長
締結
長崎総合科学大学 黒川 不二雄学長挨拶
皆さま、本日はご多用のなか、長崎県立高等学校工業科6校と当長崎総合科学大学との連携協定締結式にご臨席いただき、誠にありがとうございます。
このたび、長崎県立高等学校工業科6校と本学との間で、このとおり連携協定を結ぶことができますことを、心より嬉しく、かつ意義深く感じております。
本学と長崎県立高等学校工業科との連携協定締結は、地域の将来を担う若い世代の育成にとって、大変意義深い一歩であると確信しております。現在、本県においては、理工系デジタル人材の不足や若年層の県外流出といった課題が顕在化しております。産業の構造が急速に変化し、AI・IoT・DXといった新たな技術が社会のあらゆる分野に浸透する中、地方におきましても、これらを支える高度な人材の育成は、社会の持続的な発展に直結する極めて重要なテーマとなっております。
こうした状況を踏まえ、本学は「地域とともに歩み、地域とともに発展する大学」であるという理念のもと、県内高等学校工業科の皆さまと力を合わせ、未来を見据えた教育の在り方をともに探り、実践していく所存です。
今回の協定は、単に教育連携や進路支援にとどまるものではありません。本学は、従来から、地域の将来を担う人材の育成こそが大学の重要な使命のひとつと考えており、工業系高校生の皆さんが、高校と大学の垣根を越えて本学の先端的な学びや研究に触れ、自らの可能性を精一杯広げていく中で、社会を支える貴重な人材として成長していく──このような地域発の持続可能な人材循環の基盤づくりに寄与してまいることを、期待しております。
現在、国が理工系人材を増やそうとしている中で、唯一の県内理工系私立大学である本学が、しっかりと学生受け入れに取り組まなければ、その分の人数は県外大学へと進学し、即ち人口減がさらに進み、ゆくゆくは県内企業の人材確保にも影響を及ぼすなど、本県にとって極めて深刻で重大な問題を加速させます。共に理工系人材を教育する皆様工業高校との連携の大きな意味が、そこにあると考えております。
最後になりますが、本協定の実現に向けてご尽力いただいた長崎工業高等学校の北島校長先生をはじめ長崎県立高等学校工業科の校長先生方、ならびに関係者の皆さまに深く感謝申し上げるとともに、この連携締結が、今後実り多いものになることを心より祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
長崎県立高等学校6工業科の校長・副校長・教頭、長崎県教育委員会と
黒川学長、本学教員および学生(長崎県立高等学校6工業科卒業生)との記念写真